大型掛け時計の修理 [お仕事]
12月23日、大浜公民館の大講堂に掛かっている、大型掛け時計の時間が狂うので修理してほしいとのお仕事が入りました。
この時計は8年ぐらい前に、当店で時間が正確に合うように改造したのに、なぜでしょう。修理の保証期間は過ぎていますが、10年以上は正確に動くはずです。
最近は高い所の時計修理が、少し怖くなってきました。何とか外して持ち帰り、横たえて各部をチェックしました。
改造内容は、企業秘密ですが、電波時計の機械を2台使用しています。
電波時計なので、横にしても正確に電波を受信して動いていきます。振り子は飾りに動くようにしています。
あああ、やはりそうです。電波時計は電池を入れると基準位置(12時)で止まり、電波を受けてから正確な時間に機械が自動で時間合わせを行います。
止まっているときに、針を回してしまうと基準位置が狂うので、必ず間違った時刻になります。
電池交換の説明書きをお渡ししていたのですが、管理人が変わって説明書を紛失しているようです。
基準位置に針を直して、時刻を正確に刻むようになりましたが、時計の飾りがぐらぐらしている部分があるので、固定して3日ぐらいの試運転で完成です。
時々、古い時計の電波時計への改造修理の依頼が来ますが、昔のままの機械で動かしてほしいとの依頼があります。
時計職人としては寂しいのですが、プロとしてはお客様のご要望に合わせて修理をしています。
数年に一度ぐらいの頻度で、100年ぐらい前の時計の、昔のままの修理依頼が来ると嬉しいですね。今回の時計は廃校になった大浜小学校の時計で、大勢のお年寄りの懐かしい時計なので、捨てられるよりは、中の機械を新しくして、使いやすい時計に改造するのもアリなのでしょうネ。
2019-12-24 20:11
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コメント(2)
素晴らしいです。居間で昔の置時計を使用しています。ゼンマイで、15分ごとに鐘がなります。いい音ですよ。
by 常盤万作 (2019-12-25 19:38)
昔の時計のゼンマイは、ゆっくり巻いてください。何回転で一杯になるか覚えておいて、2回転ぐらい手前でやめておくとゼンマイが長持ちします。腹八分目というか、腹九分目がお勧めです。
by 因島のトラ (2019-12-27 18:04)