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ゼンマイ時計の修理 [お仕事]

8月11日久しぶりにゼンマイ式掛時計の修理をしました。振り子がコチコチ時刻をボンボンと振り子掛時計です。

機械を取り出してみましょう。

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一見、綺麗そうですが50年以上前の機械で、一度もオーバーホールをしていません。止まるようになったので10年ぐらいそのままにしていたそうです。

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ゼンマイ時計は、ゼンマイの力が強いので太めの針金を巻きつけて、ゼンマイを緩め、力を閉じ込めます。素人がゼンマイ時計を分解するのは危険なので、専門にお任せしましょう。ゼンマイの力を閉じ込めておかないと分解したとき部品が飛び散って危険です。

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ナットを緩めて上板を取り外しました。


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ゼンマイを取り外すと、油が変質して固まり、役目をはたしていません。

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歯車も汚れがこびりついています。

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ほぞ穴が楕円に変形している箇所が8カ所ぐらい。タガネで楕円の穴を修正します。

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変質した油を、割りばしでこそぎ落とし、ベンジンで綺麗に洗って乾燥させます。歯車のほぞも割りばしを削って、全ての箇所の変質した油を取り除きます。刃先の汚れには真ちゅうブラシをかけました。

汚れが固まっているので、通常の3倍ぐらいの手間が掛かりました。

組み立てて油をさして、試しに動かしてみましょう。

実働7時間程度かかりました。

時計の木枠の塗装が痛んでいるのが残念ですが、古いままが良いという事で、拭き掃除だけで現状をとどめて修理完了です。

油は最新の、ベルハンマーのグリスと油と昔ながら油と新旧取り合わせて、使ってみました。

5年後ぐらいに結果が出ますが、10年ぐらいは動いて行くはずです。


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